特長
京セラ製5GコネクトK5G-C-100Aはモバイルルーターながらチップセット(SoC)にはQualcomm製のハイエンド向け「Snapdragon865」、モデムには「Snapdragon 5G X55 5G Modem-RF System」、8GB内蔵メモリー(RAM)や128GB内蔵ストレージを搭載するなど非常に高性能で、OSにAOSPを採用、高スペックを活かして本機単独でのエッジコンピューティングも可能にします。
また、エンコード・デコードアプリをインストールすることで、本機単独で4K動画のエンコード・デコード機能を持たせることもでき、これらの汎用性の高いさまざまな用途とニーズに応えられる特徴を持っています。
さらに、GPS、GLONASS、Beidou、ガリレオ、みちびきの5つの位置測位システムとA-GPSに対応しているため高精度な測位もできます。
正面には約2.6インチのタッチパネルディスプレイがあります。
本体外観
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正面・右側面
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上側面・左側面
MOVIE
関連動画
FAQ
通信
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Q
利用できる通信方式とネットワークタイプ
A①5GはNSA/SAの両方対応しております。 通信方式:5G NR(Sub6/mmW)、Local5G(Sub6/mmW)、4G LTE™(マルチバンド) ※キャリア5Gは現状、5Gと4G併用のNSA環境のみ存在 (今後、数年間は続くかと思われます) ※ミリ波のSAはチップセットが未対応。基地局、端末ともにミリ波SAには非対応 ②端末からの接続方法は、USB Type-Cもしくは、Wi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac/ax)です。
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Q
無線LAN セキュリティプロトコルとして、WPA2、WPA3を持っていますか
A持っています
機能
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Q
内蔵アンテナはありますか
Aあります
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Q
ローカル5G基地局の電波シミュレーションに使えますか
Aアプリ「電波情報取得ログ」を使えば、取得した電波の情報を本体ディスプレイに表示し、端末にデータを保存、CSV形式でログの出力もで可能です。 また、設置した場所の24時間の電波状態を確認も可能で、持ったまま特定のエリアを歩きまわり、GPS情報と合わせてヒートマップ化することも可能です。K5G-C-100A自体の稼動ログもAPIで取得できるので、遠隔監視も可能です。ローカル5G導入サービスを提供するSIerにも活用していただけると考えております。
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Q
映像取り込みで使用できますか
A予め映像のエンコード・デコードができるアプリがインストールされているため、カメラからUSBケーブル経由で取り込んだ映像を、K5G-C-100Aで直接エンコードしてH.265に圧縮してクラウドに送信や、反対に受信映像をそのままデコードして4K対応ディスプレイに表示することもできます。簡単なライブ配信であれば、送信側と受信側に1台ずつ使用するだけで、専用のエンコーダー/デコーダーが不要になります。 放送用途以外でも監視カメラの映像をエッジコンピューティングで処理し、必要な部分だけ送ることで、クラウドの負荷やコストも削減される。
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Q
搭載されているROMの目的は何ですか
AAOSPのOSを搭載しています。これは、Androidベースのアプリをインストール頂くことを想定しています。さらに、このアプリを使用する場合のユーザーデータの保存領域としてもお使い頂けます(例:画像データを保存するなど)。
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Q
GPS機能による利点は何ですか
A例えば、プリインされている電波測定アプリでは、電波強度と共に位置情報のログを残せます。よって、各エリアの電波強度をヒートマップのように管理することも可能です。また、位置情報を必要とするようなアプリを作成頂くこともできます。
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Q
BWA/L5G共通SIMとMVNO-SIMをエリア自動判定で切り替えれますか
Aエリア自動判定での切り替え機能はございません。
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Q
ローカル5Gの電波測定は可能ですか
A私共の現状ラインナップで、ローカル5Gの電波測定に対応できる方法があります。 5Gコネクティングデバイス(DMポートが開いた状態)+PC+ソフトウェアインストール(ソフトウェアTI)https://infocom.haradacorp.co.jp/5g/ti
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Q
BWAのB41は使えて、L5Gが不安定だと切り替えれますか
A端末で自動切換え設定をONにすることにより、 圏外時にSIM1とSIM2の待受け切り替えが可能です。L5GとLTE(B41)の組み合わせでも可能です。
電波情報(ポートオープンなしの状態)
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Q
確認できるパラメータ(Cell情報)
A・Band ・MCC ・MNC ・PCI ・TAC ・Bandwidth(kHz) ・Earfcn
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Q
確認できるパラメータ(信号強度)
A・RSRP(dBm) ・RSRQ(dB) ・RSSNR(dB)
仕様
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Q
1台納入の場合、他に付属の設備、システム等購入が必要ですか
Aデバイス本体に付属品はございません。また、お使い頂くに際し、デバイス本体以外には、SIMカードが必要になります
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Q
スループット連続稼働はどれくらい可能ですか
Aバッテリ使用で2時間以上になります。常時給電していれば、さらに利用可能です。
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Q
接続可能な台数は最大いくらですか
A20デバイスです
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Q
ルーター機能
A・DHCP ・Port forwading ・Packet filtering
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Q
電波状態(電波強度/基地局ID等)の確認は可能ですか
A受信電力SS-RSRPを確認頂けます。5G接続時の基地局IDはご確認頂けないです。(4G接続時は電波情報ログ出力にてご確認可能です。)詳細は、設定マニュアルの5.1章「5G電波情報アプリ」に記載がございます。
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Q
端末のポート開放は可能ですか
A可能です。 ポート開放(DMポートをオープンにする)によって、Q社チップセットの情報を読み取りが可能になります。目的は、例えば電波測定ツール使用時に端末側をこのような状態にすることが多いようです。 端末側の標準では、このDMポートを閉じた状態です。ポートを開くツールを使い、端末のDMポートを開く(見えるようにする)必要があります。 (残念ながら、ポートを開くツールはご提供できません)
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Q
最低動作温度は0℃以下、最高動作温度は40℃以上ですか
A動作保証温度は5℃~35℃です。
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Q
最高動作湿度は90% 以上ですか
A動作保証湿度は10~90%です。※結露しないこと
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Q
技適番号を教えてください
A011-200015です
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Q
PCから5GコネクトへTelnet等でアクセスし、コマンド実行・情報取得は可能ですか
ATelnetサーバ機能には非対応となります。
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Q
SSHでの接続は可能ですか
A接続不可能です
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Q
デバイス上に仮想環境(コンテナ)を構築することは可能ですか
A搭載しているAndroidOS上にDockerなどのコンテナエンジンを載せて構築するなど考えられますが、弊社で確認した実績およびそのような事例もございませんので、実際にお試し頂くことが宜しいかと存じます。
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Q
機器最大消費電力
A15W以上で給電頂くことを推奨しております。
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Q
バッテリー稼働時間(参考)
A電波状況などに大きく依存されますので、ご参考までとなりますが、サプライヤで測定したミリ波での4K映像の伝送検証では、バッテリで2時間強駆動した実績がございます。
アプリケーション
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Q
FA環境(使用温度5~35℃・防塵×)への対応
A基本的には常温環境でのご利用を想定しています。尚、非防塵ではございますが、埃などが入りにくい機構にはなっております。FA関連で過酷な環境でのユースケースも考えられますので、次機種以降で対応を検討していく方向です。
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Q
5Gの新しい規格が出てくる場合、想定してバージョンが改訂されていきますか
Aハードの設計変更も必要ですので、別機種として開発していくことになります。
セキュリティ
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Q
5GコネクトOSのアンドロイドのウイルスチェックの方法
Aスマホなどのアンドロイド端末向けに提供されているウイルスチェックアプリをインストール頂くことで、ウイルスチェックが可能となります。
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Q
ウイルスチェックアプリはどれがいいですか
A動作確認しているセキュリティアプリはございませんので、どのアプリが大丈夫かをお答えできないのですが、次の2点にご注意頂く必要がございます。 ①当該製品のAndroidのOS(バージョン10)に対応しているアプリ ②当該製品の画面サイズ(QVGA)に対応しているアプリ ②は、アプリ詳細を確認してもどの画面サイズ(解像度)に対応しているか明記されていないものもございますので、その場合にはアプリをインストール頂いた後で、画面崩れが無いかなどをご確認ください。
保守
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Q
保守内容
A①商品納入後の不具合、自然故障等は、お客様の故意・過失による場合を除き、お客様への納品後1年間が保証期間になります。 ②商品から取得されたデータの保守・保存は保証されません。 ③弊社で一旦、故障の切り分けします。(※弊社は代品サービスを実施していません) ④メーカーにて申告内容を確認後、無償修理、代品交換、有償修理の切り分けします。 ⑤有償修理の場合は、見積を弊社より提示します。 ※当該汎用製品につき、あらゆる事例まで想定してものではないことをご了承ください
許認可
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Q
通信機器の取り扱いとして、許認可は必要ですか
Aメーカーが全て端末として認証取得しておりますので、必要となる手続きはございません。
用語集
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Q
RSRP
AReference Signal Received Powerの各頭文字を取って繋げた用語。日本語訳:基準信号受信電力。通信量には関係なく本装置との位置関係で決まる基準信号の電波強度(受信電力値)を示します。
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Q
RSRQ
AReference Signal Received Qualityの各頭文字を取って繋げた用語。日本語訳:基準信号受信品質。受信した基準信号(電波)の受信品質を数値化した指標
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Q
RSSNR
AReference Signal Signal to Noise Ratioの各頭文字を取って繋げた用語。日本語訳:基準信号S/N比。 信号とノイズの比 (SN比)です。. RSSNRが大きい値となっている場合は、ノイズが少なく安定して通信可能です。
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Q
MCC
AMobile Country Codeの各頭文字を取って繋げた用語。 日本語訳:電気通信事業者運用地域
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Q
MNC
AMobile Network Codeの各頭文字を取って繋げた用語。日本語訳:電気通信事業者識別コード。各通信キャリアを識別するために使用し通常MCCといっしょに確認します。
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Q
Earfcn
AEUTRA絶対無線周波数チャネル番号。 LTE周波数のアップリンクとダウンリンクを識別 Absolute radio-frequency channel number(絶対無線周波数チャネル番号)の略。 周波数帯と、具体的な周波数をチャンネル番号で示した物です。
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Q
TAC
ATracking area codeの各単語の頭文字を取って繋げた略語。基地局の中継装置の個有番号