特長
・スロットサイズ:2スロット ・CD(波長分散)/PMD(偏波モード分散)をワンタッチで短時間測定可能(CD:約40秒、PMD:約180秒) ・Pass/Fail機能により測定ケーブルの状態を容易に判定可能 ・各測定項目を一画面で表示 CD:分布スロープ、Coefficient、分散最大値 PMD:二次PMD値、Coefficient ・寸法(H×W×D)/重量:199 mm × 333 mm × 119 mm/4.3 kg
測定画面
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測定画面
仕様
- 仕様
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- ・測定波長レンジ:1475~1626nm ・ダイナミックレンジ:25dB ・精度:【CD】±10ps/nm、【PMD】±0.2+5%xPMD ・CD測定ポイント数:8点 ・PMD表示レンジ:50ps ・PMDレンジ:0.1~20ps
FAQ
測定
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Q
片端測定と両端測定の違いを教えてください
A・片端測定 測定距離が50kmと表示されたとして、その後、CD/PMD測定と進んでいきますが、この時点で線路図と異なることが判明できます。 ・両端測定 光源が測定側に届いていないので、測定器の問題なのか、あるいは繋いだ回線が正しいかの確認が必要になります。正しく繋がっていればOTDRテスタに繋ぎかえて測定を行う必要があります。
技術
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Q
分散とは何ですか
A光パルスの広がりを意味します。デジタル信号の1/0はパルスのON/OFFで示されますが、パルスが広がることで、パルスの境界が狭まり、1と0が識別できなくなります。これがビットエラーとなります。
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Q
分散の種類を教えてください
A次の2種類があります: ・Chromatic Dispersion (CD):波長分散 ・Polarization Mode Dispersion (PMD):偏波分散
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Q
波長分散とは何ですか
A光ファイバ内では, 光パルスの速度は波長に依存します。パルスは複数の波長を含みますので、光ファイバ内を伝送し、受信側に到達するまでに速度差による分散が生じます。これが波長分散です。
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Q
PSPとは何ですか
A速い軸: 偏波コンポーネントが最も早く進む軸。 遅い軸: 偏波コンポーネントが最も遅く進む軸。 最も早い軸と遅い軸を、PSPと呼びます。
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Q
DGDとは何ですか
A速い軸と遅い軸との差分です (Differential Group Delay :DGD)
PMD
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Q
偏波分散とは何ですか
A光ファイバの断面は円ではなく、楕円です。光ファイバーの断面が円(PMD = 0)であれば、偏波コンポーネントは同じ速度です。しかしながら、楕円(PMD ≠ 0)であれば、X軸とY軸の偏波コンポーネントは同じ速度ではありません。 光ファイバはねじれなどがあるのでx軸、Y軸が回転して結果的に差がなくなることがあるのではとの疑問もありますが、たとえ光ファイバーがねじれても、地軸に対してX軸・Y軸は論理的に不変なので必ず速度差は発生します。よって、光ファイバがねじれたからといってX軸やY軸が回転して差がなくなることはないという見解が一般的です。
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Q
PMDの悪い箇所を特定できますか
AFTB-5600を使えば、PMDの悪い区間の抽出が可能です。これにより、全区間の張り替えを行うことがなく、部分的な張り替えで改善が可能です。 従来型のPMD測定では、全区間でのPMDを測定できますが、PMDの悪いエリアの抽出は不可能でした。
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Q
PMD試験中、測定器が以下メッセージを受信:『このファイバ上で重要な偏波振動を検出しました。現在の測定モードではPMD測定を実行できません。架空敷設区間モードで測定が開始されました。』
A測定ファイバの揺れが大きいため、このメッセージが表示されたと考えております。メッセージ通り、クイックマニュアルのP.6の2.2.2. 測定のPMDの設定で【架空区間ファイバ】にチェックを入れて測定をします。ON にすることで、ある程度の揺れの状態でも測定できるようになります。
レンタル
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Q
デモ機を借りることは可能ですか
A可能です。1週間で¥200,000.-(税別)、往復運送費は別途です。納期は都度ご相談になります。
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Q
操作は難しいですか
A基本的には、スタートボタン1つで、ファイバー長、CD値、PMD値が測定できます。
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Q
パッチコードは添付されていますか
A試験用パッチコードは下記2本が添付されています。 ① SC(APC)-SC(UPC) ② JJコネクタ(SC/LC変換)
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Q
測定時に両端での作業が必要ですか
A片側終端にリフレクターを装着すれば、一人作業が可能です