特長
●PTP時刻同期に対応 (IEEE1588v2、SMPTE ST 2059-2、ITU-T G.8275.1・G.8275.2 ●バウンダリ―クロック(BC)/トランスペアレントクロック(TC)対応 ●アップリンク25Gbps・SFP28を4ポート装備 (上位層への高速アクセスと光長距離伝送対応) ●低ジッタを実現:BCモード(200n秒以下)、TCモード(30n秒以下) ●安定したPTP自走機能(OCXO搭載) ●詳細なPTP設定が可能 ●E2E/P2P、One-Step/Two-Step etc ●BMCA対応(GM冗長化) ●電源冗長化に対応(リダンダント電源) ●ローコスト
構成
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放送のIP化で必須となるIEEE1588v2 PTPのSMPTE ST 2059-2に対応、GPS/グランドマスタークロックから時刻情報を取得し、映像の通信経路を同期させます。
仕様
- インターフェイス
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- RJ45ポート :1(10M/100M/1G) SFP+ ポート:8(10Gbps) SFP28ポート:4(25Gbps)
- スイッチング容量
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- 362 Gbps
- スイッチング方式
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- ストア&フォワード
- 転送パケットサイズ
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- 64~9600バイト
- バッファ容量
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- 4MB
- MACアドレステーブル数
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- 32K
- 通信/ポート機能
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- ・オートネゴシエーション ・MDI・MDIX自動認識 ・フロー制御/EAP、BPDU透過 ・ポートアイソレート ・ポートミラーニング ・ループガード
- 通信/L2スイッチ機能
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- ・VLAN ・QoS ・STP/RSTP ・Static LAG/LACP ・IGMPスヌーピング
- 時刻同期 適用規格
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- IEEE1588v2、SMPTE ST 2059-2、ITU-T G8275.1・G8275.2
- バウンダリークロック(BC)
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- Dio B612 〇 Dio T612 -
- トランスペアレントクロック(TC)
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- Dio B612 〇 Dio T612 〇
- ジッタ(BCモード)
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- Dio B612 200ナノ秒以下 Dio T612 -
- ジッタ(TCモード)
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- Dio B612 30ナノ秒以下 Dio T612 30ナノ秒以下
- 管理機能
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- ・CLI ・Web画面設定 ・Telnet ・SSH ・TFTP ・SNMPv1/v2/v3 ・Syslog ・DHCP(DHCPクライアントのみ) ・NTP(SNTPのみ)
- ハードウェア 寸法(W x D x H:mm)
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- 430 x 327 x 44(コネクタ部の突起部分を除く)
- 重量(kg)
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- Dio B612 調査中 Dio T612 調査中
- 入力電源
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- AC100~240V(50/60Hz)
- 最大消費電力
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- 調査中
- 電源冗長
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- 〇(電源系統を分けることで、電源経路の異常への対応が可能)
- 動作温度/相対湿度(結露なし)
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- 0~45℃/20~90%RH
- 付属品
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- ・取扱説明書×1 ・保証書×1 ・電源コード×2本(国内AC100V専用、2m) ・電源コードストッパー×2個 ・19インチラックマウント(ネジPSW3*8、6個を含む) ・ゴム足4個
FAQ
技術
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Q
E2Eとは何ですか
AEnd-to-Endの略で、通信・ネットワーク分野で、通信を行う二者を結ぶ経路全体、もしくはその両端を示します
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Q
P2Pとは何ですか
APeer-to-Peerの略で、複数コンピュータ間で通信を行う際のアーキテクチャのひとつです。対等の者同士が通信をすることを特徴とする通信方式・技術の一分野です。E2E遅延よりもはるかに高速で新しい伝搬遅延の計算は不要です。
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Q
One Step・Two Stepの意味は何ですか
A送信時刻の通知方法です。PTPでは、伝送遅延時間を計測するためにPTPメッセージを送信した時刻(送信時刻)を使用します。送信時刻の通知方法には、One-step clock,Two-step clockの2種類があります。 One Step Clock:1つのメッセージで通知 Two Step Clock:2つのメッセージで通知
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Q
ジッタとは何ですか
A正式名称はJitterです。意味は、オフセットの典型的な変動範囲、分かりやすく申し上げると、『遅延の揺らぎ』です。どのくらい正確な時刻を提供できているのか、“揺らぎ”を統計学的に表現したもので、値が小さいほど正確とされます。
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Q
カタログに【低ジッタを実現TCモード:30nsec以下,BCモード:200nsec以下】とありますが、 ここでのジッタの範囲を教えてください
Aこのジッタはグランドマスタとの時間の差分です。例えば、同じ時刻でグランドマスタは10:00:00ちょうどと認識して、PTPスイッチは10:00:00 +30ナノ秒と認識しているとしたら、 この+30ナノ秒はPTPスイッチのジッタです。
SFP
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Q
10GポートにSFPモジュールを挿入し、物理的に1Gbps通信は可能ですか
A1Gbps通信が確立されます。
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Q
SFP+モジュール挿入時、AutoNegotiationで1Gbps通信の前提で、SFP+モジュールは回線を1Gbpsの通信経路として扱うのか、あくまで10Gbpsの経路を1Gbpsの通信で使う認識ですか
ASFP+モジュールは回線を1Gbpsの通信経路として扱います。L1レイヤ再送はHalfモードの場合にありますが、FULLモードの場合は再送がありません。補足ですが、1G SFPと10G SFP+モジュールはHalfモードがありません。
ホールドオーバー
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Q
設定コマンドは必要ですか
A設定コマンド不要です。 GMC同期後にGMC接続断の場合、自動的にホールドーバーします。(この時、ホールドオーバーの時刻精度は保証されません) さらに、GMCとの同期が4時間以上維持後にGMC接続断の場合、 ホールドオーバーの時刻精度が4時間程度GPS時刻と200ns以内に維持することができます。
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