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AIFチーム

特長

米国プロテンピス社設計のRES SMT 360モジュールは、フェムトセルやビル内システムなど最も市場での要請が高い微弱信号環境で使用されることを想定しています。微弱信号環境での堅牢な性能により、高価なケーブルや外付け設置されたアンテナコストを削減可能です。 さらに、RES SMT 360™ タイミングモジュールは、高度に拡張された感度が要求される環境用データを追求することを受け入れます。

基板実装を想定したモジュールチップタイプの製品と、高周波信号処理対応の基板設計工数を削減したいお客様のために基板タイプの製品の2種類の製品を用意しております。また、デュアルバンド対応新グランドマスタークロック製品GM330との組み合わせてより安全なIPシステム構築の提案も可能です。

仕様

環境特性
  • 動作温度   -40℃~+85℃ 保管温度   -50℃~+105℃ ROHS準拠   鉛フリー 湿度       5% ~95%(条件:結露なし)
インターフェース
  • シリアルポート 2ポート搭載 PPS        CMOS互換、LVTTLレベルパルス
外観と形状
  • 寸法 19mm x 19mm x 2.54mm (L x W x H) 重量 1.8g
対応衛星と対応バンド
  • バンド  周波数    衛星種別 L1    1602MHz    GPS、GLONASS、QZSS、Galileo       1575.42MHz       1561.098MHz Beidou
サポート
  • 平日9:00~17:00内での電話・メールでご質問や不具合等の受付をしております。 お客様にご提供するモジュール製品について、原田産業株式会社が、導入後以降も、しっかりと責任を持ってご対応します。

FAQ

技術詳細

  • Q

    RES SMT 360で、「うるう秒」補正するにはどうすればよいですか?

    A

    UTCでは時折「うるう秒」を挿入する補正が行われますが、GPS時にうるう秒はないです。理由は、UTCとGPS時のズレが何秒あるかの情報が送信されており、これをもとに簡単な計算でGPS時からUTCを得ることができるからです。 現在のGPS時はUTCより18秒進んでいるので、これを元に計算が可能です。

  • Q

    10MHzの出力が欲しい場合にはどうすればよいですか?

    A

    同じくProtempis社製のICM SMT 360を推奨します。RES SMT 360とフォームファクタ―互換ですので基板設計時間の短縮に寄与します。

  • Q

    GPS最新のL5信号をサポートする必要がある場合にはどうすればよいですか?

    A

    同じくProtempis社製のRES SMT 720を推奨します。RES SMT 360とフォームファクタ―互換ですので基板設計時間の短縮に寄与し高性能と安全を実現できます。

  • Q

    ホールドオーバ機能が必要な場合にはどうすればよいですか?

    A

    3つのパターンが想定されます。各対処方法について以下記載します。 1.設計改版が難しい場合   同じくProtempis社製のICM SMT 360の採用を   推奨します。 2.設計改版が可能な場合で、ホールドオーバの性能を重視する場合   同じくProtempis社のMini-T™ GG マルチGNSS高精度クロックの採用を推奨します。 ただし、Mini-T™ GG マルチGNSS高精度クロックは、RES/ICM SMT 360とフォームファクタ―は異なります。 また、RES/ICM SMT 360のようにマルチ衛星対応ではないのでGPSのみのサポートでよい場合には問題ないです。 3.基板設計を行わない場合 完成品として、GM330、GM200、TS200、ThunderboltEがございます。いずれもMini-T™ GG マルチGNSS高精度クロック相当のホールドオーバ性能を搭載しております。

  • Q

    組み込みタイプでなくそのままでシステム内で動作する完成品が必要ですが、その場合はどのように対処すればよいですか?

    A

    プロテンピス社ではそのまま使用できる完成品を製品化しております。具体的には使用タイプによって推奨品が異なります。 1)1PPS出力できる完成品が欲しい   ※ThunderboltEを推奨します。 2)アンテナと一体型の完成品が欲しい インターフェースはシリアルRS422が欲しい   ※Acutime360を推奨します。 なお、なりすましなどの脅威に対処したい場合には 暗号化L5対応のデュアルバンド対応スマートアンテナ製品     ※Acutime720 を推奨します。 3)NTPプロトコルで動作するグランドマスタークロック製品が欲しい    ※TS200を推奨します。 また、将来的にPTPプロトコルまでサポートしたい、 場合には、    ※GM200(PTP&NTPサポート版)を推奨します。 さらに、ビル間で使用するなどアンテナ設置に難点がある場合や、電源の引き回しが難しい場合    ※GM330を推奨します。 4)PTPプロトコルで動作するグランドマスタークロック製品が欲しい    ※GM200(PTP専用版)を推奨します。 さらに、なりすましや妨害電波が心配な場合には 暗号化L5信号をサポートするデュアルバンド対応 グランドマスタークロック装置を推奨します。    ※GM330を推奨します。  

  • Q

    RES SMT 360が参照するGPS衛星が持つ超高確度のクロックはどれくらいの確度ですか?

    A

    得られる確度は長期に渡って1E-13です。1E-13/年として精度を時計に例えると、10兆年に1秒狂う精度ですが実際にはRES SMT 360は毎秒更新(1PPSで15nsの精度を確保)するため、実際には年単位のずれも発生しないです。

  • Q

    原子時計ルビジウム発信器は高価だと思いますが精度がより高いですか?

    A

    利点: GPSを使用するRES SMT 360は、ルビジウム原子発振器でも不可能な精度、遥かに超えた精度を実現します。 欠点: GPS信号は微弱な信号です。なんらかの理由で受信できない場合を考慮する必要がある場合があります。具体的には、外付けに発信器(TCXOまたはOCXO)を搭載しホールドオーバー機能を実現させる必要があります。

  • Q

    RES SMT 360の製品型番は何ですか?

    A

    97975 -00になります。

RES SMT 360を搭載する基板設計のポイント

  • Q

    プリント基板材質の選択はどうすればよいですか?

    A

    高周波用途では、テフロン基板採用が一般的です。理由としては、通常よく使用されるプリント基板FR-4と比較して、1)誘電率が低い 2)誘電正接が低い 3)周波数依存性が安定 4)温度依存性が非常に安定 などが挙げられます。なおコスト重視でFR-4を採用される場合には、それに応じたグランドプレーン設計指針およびマイクロストリップ伝送線路設計指針がございます。基板設計における様々なサービスを受けたいなどのご相談毎がございましたら、当社までご一報ください。

  • Q

    RF伝送路の設計のポイントを教えてください。

    A

    FR-4基板を採用される場合を例に挙げます。 1)FR-4では、GPS1.5GHz帯での誘電率は4.6 2)FR-4多層基板でRES SMT 360の下位層に配線トラックがないようにする 3)RF入力部までのインピーダンスが50Ωになるように設計する 4)電源などの潜在的ノイズ源から離して配線する 5)RFアンテナ入力部までできるだけ短く配線する 6)PCB上またはPCB内に少なくとも一つの中断のないGNDプレーンを設ける 7)機能ブロック内ではGNDプレーンを越えて信号を配線しない。信号を別のレイヤにルーティングする

リフローはんだ条件

  • Q

    リフロー条件について準拠標準はございますか?

    A

    RES SMT 360は国際標準:IPC-JEDEC J-STD-020Cのリフロー条件に準じ、リフロー時ピーク温度を245度としております。

  • Q

    SMTマウント時のクリームはんだ推奨温度は何度ですか?

    A

    220度になります。そのためPCBリフローする際に、RES SMT 360のPCB配置は上部に配置されている必要がございます。