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AIFチーム

特長

RES720は小型のGNSS制御マルチチップモジュール:PTP機能を実現するための装置にも利用できるデュアルバンド対応超小型組込みGPSレシーバです。なりすましや妨害電波、ビル間の反射電波(マルチパス)に対して耐性を有します。屋外に設置される堅牢な装置設計に最適です。

関連画面

  • ピン配列:1PPSで時刻情報(ToD)

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仕様

性能
  • 衛星コンステレーション:GPS L1、GLONASS、BeiDou、Galileo、IRNSS(NavIC) 対応GNSS       :SBAS、QZSS 位置システム     :SPS、タイミング 最小 Acq Sensitivity(参考) 148dBm コールドスタート 最小トラッキングSensitivity(参考) 162dBm 最初の修正までの所有時間 <46s (50%)、              <50s (90%)コールドスタート データ再取得までの時間(参考)<2s (90%)
外観
  • シリアルポート:2 プロトコル  :TSIP、NMEA 0183 外装     :メタルシールド 外寸(mm)  :W19 x L19 x H2.54 重量     :1.8 g(シールド含む) 電源供給レンジ:3.3VDC to 5% 消費電力   :0.5W(最大)
操作環境
  • 使用温度    :40~85℃ 使用相対湿度  :5~95%RH (結露なし+60 C)

FAQ

基本

  • Q

    GM200とRES720の違い

    A

    1. ルータ・スイッチ・サーバのように筐体に格納された完成品(GM200)か、単独で動作させるのではなくターゲットの装置に実装して使用する組み込みモジュール(RES720)かの違いです。 2. GM200はイーサネット経由でパケット処理を行いますが、RES720は1秒などの一定タイミングで特定の機能を有するピンにパルスを出力する点が異なります。 3. GM200のようなPTPグランドマスタクロックにはRES720のようなGNSS受信モジュールが内蔵されており、受信した情報をもとにPTPパケットを生成します。

  • Q

    ホールドオーバ機能が必要な場合

    A

    3つのパターンが想定されます。各対処方法について以下記載します。 1.設計改版が難しい場合   同じくProtempis社製のICM SMT 720の採用を   推奨します。 2.設計改版が可能な場合   かつホールドオーバ性能を重視する場合   同じくProtempis社のMini-T™ GG マルチGNSS   高精度クロックの採用を推奨します。   但し、Mini-T™ GG マルチGNSS高精度クロックは   RES720とフォームファクタは異なります   また、RES720とは異なりシングルバンド対応に   なります。またマルチ衛星対応ではないのでGPS   のみのサポートでよい場合には問題ないです。 3.基板設計を行わない場合   完成品としてGM330がございます。いずれも   Mini-T™ GG マルチGNSS高精度クロック相当の   ホールドオーバ性能とRES720と同じくデュアル   バンド対応機能を搭載しております。

アプリケーション

  • Q

    5GとLTEのRAN(Radio Access Network)で時刻同期を必要としていますか

    A

    マクロセルやスモールセル、CRAN、ORAN/VRANで使われる、ベースバンド部の信号で必要としています。

  • Q

    Base Stationのどの部分で正確な時間と周波数を必要としていますか

    A

    ①ベースバンド部(BBU)と、そこで統合されたGNSS タイミングレシーバです。※無線部分(RRH:Remote Radio Head)では不要。GNSSレシーバはRRHかBBUのどちらかに取付可能。 ②ベースバンドとPTPスレーブ入力です。

  • Q

    eEEC標準のG8262.1にある周波数仕様を満たしていますか

    A

    2020年12月の初期リリース時では満たしていません。10MHz出力クロックではなく、1PPSとピン配列ごとの時刻を出力するのみだからです。 一方、RES720の別バージョン(10MHz出力可)リリースを検討中です。

用語

  • Q

    1PPSとは何ですか

    A

    1秒間に1回送信されるパルス信号です。

  • Q

    ホールドオーバーとは何ですか

    A

    何らかの理由で GPS からの基準信号を失うと、発振器は徐々にドリフトし始めて、完璧だった時刻からずれていきます。 GPS信号を失っても正確な時刻を保持できる期間をホールドオーバ ー期間と呼びます。

  • Q

    APTSとは何ですか

    A

    APTS は、Assisted Partial Timing Supportの略です。GNSSをタイムソースとしているPTP(Precision Time Protocol)~GM(Grand Master)ノード間でPTP非対応のノードが混在したネットワークでも、GNSSに非同期になった場合でも、PTPで高精度な同期保持を可能にする技術を呼びます。

  • Q

    TCXOとは何ですか

    A

    水晶振動子の持つ温度特性と正反対の特性を持つ回路(温度補償回路)を内蔵し広い温度範囲にわたって良好な温度特性が得られる水晶発振器です。

  • Q

    UTCとは何ですか

    A

    UTCは、Universal Time Coordinateの略です。これは、フランスにある国際度量衡局 (通称BIPM)で決める共通の時間です。BIPMは全GNSSレシーバにこのUTCを伝えます。

  • Q

    TEとは何ですか

    A

    TEは、Time Errorの略です。UTC時間に対するレシーバの時間エラーを示します。

  • Q

    TAEとは何ですか

    A

    TAEは、Time Alignment Errorの略です。2 xTE(Time Error)です。この数値が1ms未満であれば、時刻精度は良好です。

  • Q

    T-BCとは何ですか

    A

    Telecom-Boundary Clockの略です。パケットから時刻情報を算出し,時刻同期を実現する装置です。GNSSから時刻を受信する時刻基準装置であるPRTC(Primary ReferenceTime Clock)から時刻情報を受信し、同期・配信します。

  • Q

    T-TSCとは何ですか

    A

    Telecom-Time Slave Clockの略です。パケットを終端し,エンドアプリケーションにT-BCからの時刻情報を供給する装置です。

3GPP 時刻同期の要件

  • Q

    LTE

    A

    3GPP TS(Technical Specification) 36.104 V15.1.0(2017‐12) Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA);Base Station(BS)radio transmission and reception(Release 15)

  • Q

    5G

    A

    3GPP TS(Technical Specification) 38.104 V16.2.0(2019‐12) Technical Specification Group Radio Access Network; NR;Base Station(BS)radio transmission and reception(Release 16) 6.5.3.2 BaseStation タイプ1-C・1-Hの最小要件 内容は次の通り ・MIMO伝送について、各キャリアの周波数帯で、TAEは65n秒を超えないこと。 ・イントラ帯の隣接したキャリアアグリゲーションについて、MIMOの有無にかかわらず、TAEは260n秒を超えないこと。 ・イントラバンドの隣接していないキャリアアグリゲーションについて、MIMOの有無にかかわらず、TAEは3μ秒を超えないこと。 ・インターバンドの隣接したキャリアアグリゲーションで、MIMOの有無にかかわらず、TAEは3μ秒を超えないこと。

制御基板

  • Q

    基板タイプはありますか

    A

    ご用意しています。価格・納期は別途お問い合わせください。(数量によって変わります) 名称:RES 720 on Carrier Board 品番:122970-00

部品番号

  • Q

    RES720

    A

    121238-00